ボーイスカウト運動について

 ボーイスカウト運動は、イギリスのベーデン−パウエル卿が、1907年8月1日、イギリスのプール港内に浮かぶ小島、ブラウンシー島で、21人の少年とともに行われた実験キャンプから始まりました。
 実験キャンプの翌年、1908(明治41)年には日本にもボーイスカウト運動が伝わり、1922(大正11)年、少年団日本連盟として創設され、正式に世界のボーイスカウトの仲間となりました。
 第二次世界大戦後の1947(昭和22)年にボーイスカウト日本連盟として復活し、現在、全国47都道府県に県連盟と事務局を設置し、全ての部門に女子の加入を認め、国際的な活動を展開しています。


 ボーイスカウト運動には、次の特徴があります。

1 青少年の自発活動であること。 
2 右のの4つを教育の目的としている。    
人格〜誠実、勇気、自身、および国際愛と人道主義を把握すること
健康〜健康を築くこと
技能〜人生に役立つ技能を体得すること
奉仕〜社会に奉仕できること 
3 幼年期から青年期にわたる各年齢層に適応するように5つの部門があり、それぞれのプログラムが一貫していること。

ボーイスカウト活動は、年齢層に応じて、5つの部門に分けられています。

ビーバースカウト

幼稚園年長の9月〜小学校2年生

カブスカウト

小学校2年生の9月〜小学校5年生

ボーイスカウト

小学校5年生の9月〜中学校3年生

ベンチャースカウト

中学校3年生の9月〜18歳を迎えた年度末

ローバースカウト

18歳〜25歳
スカウトの構成図

ボーイスカウト運動の目的を達成するために、ちかいおきてに基づき、班制度進歩制度野外活動により、様々な活動を展開しています。

ち  か  い お  き  て
 私は、名誉にかけて、次の三条の実行をちかいます。

一、神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります。

一、いつも、他の人々をたすけます。

一、からだを強くし、心をすこやかに、徳を養います。

1.スカウトは誠実である。
2.スカウトは友情にあつい。
3.スカウトは礼儀正しい。
4.スカウトは親切である。
5.スカウトは快活である。
6.スカウトは質素である。
7.スカウトは勇敢である。
8.スカウトは感謝の心を持つ。
班  制  度 進  歩  制  度 野  外  活  動
 ボーイスカウトの班は、子どもたちの指導力、責任感を養成する場で、次の特徴があります。

・遊びの仲間により作られた異年齢の集団

・仲間と1人がリーダーシップをとる

・班のメンバー一人ひとりが明確な役割を分担し、班の運営をする

 進歩制度には、少年が身につけるべき共通のもの(修得課目)、それぞれの得意な分野や興味のある分野のもの(選択課目)があります。

 修得課目は、年齢に応じてステップアップしていくように設定され、ステップアップすることによりバッジ(進級章)が与えられ、次のステップへの原動力にしようとするものです。

 選択課目は、子どもたちがそれぞれの得意な分野や興味のある分野を選択し、選択した分野の技能を修得するごとにバッジ(チャレンジ章や特修章など)が与えられ、次のステップへの原動力にしようとするものです。

 ボーイスカウトの野外活動は、単に野外において活動することではなく、野外そのものを教場としています。

 大自然の中に身を置き、体を鍛え、技能を磨き、知識の強い意志を身につけます。

 なかでも大自然の神秘にふれ人の力の及ばない強大な力を感じることにより、創造主としての神を信じ、御仏の加護に感謝する気持ちが生まれ、信仰心が芽生えます。


ボーイスカウト日本連盟ではホームページを公開していますので、そちらもぜひご覧下さい。