ボーイスカウトを支える人々


ボーイスカウト運動は、ボーイスカウト運動に共鳴した大勢の成人のボランティアによって支えられています。

 

指導者訓練

 

指     導     者

 団内の各隊において、直接子どもたちを指導する方々です。様々な職業の方が指導者として奉仕されていますが、指導者になるためには、特別な知識や技能はいりません。「指導者となる意志を持つ」ことだけです。子どもの頃にスカウト活動を経験して指導者になる方もありますが、ほとんどの指導者はそれまで全くボーイスカウトに関係のない方や、スカウトの父母等の方のようです。
 指導者として必要なものは、子どもたちと一緒に遊んでいるうちに自然と身に付いてくるようですし、自分に何が足りないのか分かってくるようです。
 また、指導者のための研修も用意されており、体系的にボーイスカウトを学ぶことができます。もちろん、本人が望めばの話ですが。
 さて、スカウトの人数はいま右肩下がりです。新規加入者が少なくなっていることの他に、途中退団者が多いのです。
 私も指導者として長年奉仕している訳ですが、どうすれば子どもたちが付いてくるのか、子どもたちと接する中で、怒ったり、誉めたり、おだてたり、時には一緒に考え、時には一緒に笑い、そして魅力あるプログラムを提供しようと一生懸命やったつもりなのに、子どもたちのボーイスカウト離れに未だに歯止めはかかっていません。いまだにどうすればいいのかという明快な解答へはたどり着けません。
 
でも、じっとしていたって決して良い方向へは進みませんよね。、とにかく何かやってみなければ。いままでにもいもんなことをしたけれどだめだったんだから、今までと全く違ったことをしてみればどうかな。結果的にうまくいかなくても、とりあえずやってみようよ。前進のきっかけにはなると思うけど。

 

団    委    員    会

 団委員会は、団内の活動を、教育以外のあらゆる面でサポートする方々(団委員)の集団です。団の資産管理や会計、キャンプや集会場所の確保、スカウトや指導者の募集など、活動は多岐にわたります。
 団委員にはどんな方が就いているかというと、父母の方や一般の方にお願いしますが、スカウトの父母として関係していた方が、子どもが退団した後も団委員として残っている場合が多いようです。
 また、団委員の互選により団委員長が選出され、団委員長は団を代表します。
 人的や物的、金銭的資源を与えてくれるのが、この団委員会で、指導者が安心して活動するために、欠かすことのできないセクションです。団委員は、自分の子どもがボーイスカウトに籍を置いていた時期に育成会や団委員として奉仕し、その後、子どもがやめた後も親だけが残って続けているというパターンが多いようですね。
 ボーイスカウトの魅力が、子ども以上に親に伝わっちゃったのかな。

 

育     成     会

 育成会は、主としてスカウトの父母のうちから選ばれ、団委員会と協力して団の運営に携わります。学校でいえば、PTAのような集まりでしょうか。とくにスカウトの募集は育成会の口コミによるところが大きいようですね。
 子どもたちの活動が主であるので、団委員会、育成会は裏方といわれますが、ボーイスカウト活動は、団委員会、育成会なしでは考えられません。ホントにお世話になってます。
 団の組織とは別個に運営されていてます。いろんな団の行事で金銭的な補助をしてもらっています。そのほか、指導者や団委員だけではで人手がたりないときなど、積極的にお手伝いしてもらっています。

 

そ     の     他

 団の組織とは別に、地域の団の集まりとしての地区協議会、県内全団を統括する県連盟、全国6ブロック協議会、日本のボーイスカウトを代表する日本連盟、教育責任者としてのコッショナー、指導者を養成するトレーナーなど、様々なセクションで、様々な人がボーイスカウト運動を支えています。
 とくに、各地区に地区コミッショナーといわれる方が配置され、すべての指導者のよきアドバイザーとして存在します。様々な意見を集約し活動に反映させる、様々な相談を受け解決に導くなどして、ボーイスカウト運動が本来あるべき方向に進んでいくように支援するとともに、すべての活動を温かい目で見守ってくれます。
 これらの役務に就く人は、団のどこかに籍を置きながら兼務しています。私も日本連盟副リーダートレーナーと県連トレーニングチームディレクター、地区指導者養成委員長を兼務していますが、これらの活動も団内の活動と同じように重要ですから、人的に余裕のある団では、団以外の役務に専念してもらっているようです。でも、余裕のある団なんて実際にはそれほどあるもんじゃない。ほとんどの場合は団の活動と重複してきます。さらに団以外の活動を2つや3つも兼務するといった状態になっている場合もあります。
 仕事もしなきゃならないし、家族サービスもしなきゃならないし、趣味のアマチュア無線もやりたいし、体がいくつあっても足りない状態です。3億円当たったら、仕事やめようかな…。(10枚買ったって当たりっこないよね(^_^;))

 

指 導 者 の 訓 練 体 系 に つ い て
成人指導者は、教員免許を必要とする学校の先生とは違って、特別な資格は必要ありません。しかし、こどもたちを指導する上で、方法や技能を身につけ、また疑問点を解決する場所として、各種研修が用意されています。
ボーイスカウト講習会  新しくボーイスカウトの道へ身を投じようとする方、ボーイスカウトに興味のある方などが参加できる訓練です。スカウティングへの導入を目的とした第一段階の指導者訓練コースです。
 ボーイスカウト運動に係わる成人は、みんなここから出発します。私も昭和55年3月に修了しました。
ウッドバッジ研修所  ボーイスカウト講習会を修了し、しばらく隊指導者としての経験を積んだ後、隊指導者の基礎訓練として部門ごとに行われます。隊指導者としていかにスカウティングを進めるかを目的に、キャンプを体験しながら学習します。
 初めて参加したウッドバッジ研修所は、昭和57年5月、ボーイスカウト課程北海道第18期でした。緊張したけど楽しい研修でした。指田さん、元気かな…。
 2度目の研修所は、平成2年9月、シニアースカウト課程青森第1期でした。 
ウッドバッジ実修所  ウッドバッジ研修所を修了し、1年以上の隊指導者を経験した後、隊指導者の上級訓練として部門ごとに行われます。何かを得るための「受け身」の参加では学習効果は期待できません。この訓練は参加者が明確な参加目的を持ち、隊指導者として自らが持つ疑問を解決してくれるヒントを探しに行く、いわば「攻め」の参加でなければなりません。
 ウッドバッジ研修所と同様、実修所も2回参加しました。研修所は地方研修ですが、実修所は全国規模の研修となります。
 ボーイスカウト課程は平成4年5月の第104期でした。21世紀にはばたくきじ班、万歳っ!!
 シニアースカウト部門がベンチャースカウト部門へ移行した絡みから、ベンチャースカウト課程は平成9年9月の第1期に参加しました。
団委員研修所  ボーイスカウト講習会を修了し、団運営者として活動されている方への訓練コースで、団の管理と運営能力を高めることを目的に開催されます。
団委員実修所  団委員研修所を修了した方を対象に、自団の問題の解決や、団の将来を見据えた方策を推進する能力を高めることを目的に開催されます。
コミッショナー研修所  ウッドバッジ実修所を修了した方のうち、地区コミッショナーまたはその候補者を対象に行われる、コミッショナーの基礎訓練コースです。スカウト運動の原理や目的の理解を深め、コミッショナーの責務を学習します。
 青森地区の副コミッショナーになってから、平成5年10月、青森第1期に参加しました。
コミッショナー実修所  コミッショナー研修所を修了し、コミッショナーとしての経験を積んだ後、コミッショナーの責務をさらに深く理解知るため、コミッショナーの上級訓練として行われます。
 コミッショナー実修所は、翌年、平成6年10月の参加です。第3期(日本連盟)でした。
副リーダートレーナーコース  ウッドバッジ実修所を修了し、県連盟のトレーニングチームの一員として各種訓練の補助者として経験を積んだ者のうちから推薦され、各種訓練を運営、実施する者を養成する、全国規模の訓練コースです。
 トレーニングチームには平成6年4月からメンバーとなり、平成10年9月、副リーダートレーナーコース第38期に参加し、平成11年1月に副リーダートレーナーに委嘱されました。 
リーダートレーナーコース  副リーダートレーナーとして経験を積んだ後、さらに知識や技能などを深めるために設定された訓練コースです。リーダートレーナーとなった者は、主として研修所や実修所の所長・所員として奉仕します。
 平成20年9月、リーダートレーナーコース第28期に参加し、平成21年4月1日にリーダートレーナーに委嘱されました。
ラウンドテーブル  地域ごとにコミッショナーが主催するフリーの訓練です。内容は各指導者のニーズに基づいて決定されます。隊活動で直接参考になる内容が多く、有効な訓練です。
各種技能研修会  技能ごとの訓練です。キャンプ法の訓練、キャンプファイアーの訓練、ロープワークや計測法などのスカウト技能の訓練、ソングの訓練など、隊指導者の要求に応じて、様々な訓練が提供されます。
安全講習会  隊指導者として、スカウトに安全で楽しい活動を提供するための訓練です。危険予知や危険の排除、事故対応などについて学習します。
救急法講習会  どんなに予防線を張っても、活動中のけがや急な体調不良はあるものです。スカウトも指導者もこの訓練によって、応急処置のABCを学び、緊急事態に備えます。
青森県連盟指導者研修会  青森県連盟では、指導者に有用な様々な技能や指導者のニーズに基づいて、単独の講習会とは別に、指導者研修会として、年2回開催しています。